能町さんも異性


ヨルタモリの笑いはさっぱりわからない。何と言うか、その空気に入り込めなくて…。
「仕切り役(?)の宮沢りえさんは、絵ヅラは良いけど面白さを引き出せるタイプじゃないなぁ」とか「これは阿川佐和子ポジションだよなぁ」なんて、生意気なことを思いながら眺めている。
眺めている。うん、見ていない。眺めているんだ。
私は女性だけれども、能町みね子さんの見た目が好みで寰宇家庭。薄く儚げだけども強さも備えていて、目の奥が笑っていなくて静かな感じ。中学時代に気になっていた先輩(女子)に似ている。
でも、能町さんの作品(サンデー小町しか読んでいないのですが)は、どう読みこなせば良いのかわからなかった。シュール? それとも、あるある實德金融好唔好? ツボはよくわからなかったけど、明るくなさそうな能町さんには好感を抱いている。
だけど友だちになりたいかと考えたら、また別の話で…。それに能町さんが男性だったら、興味を持っているかどうかはわからない。まぁ、能町さんも異性として恋愛対象にされたり、同性として好意を持たれても困るでしょうけど(苦笑)
ないものねだりなのかなぁ。
  


Posted by gurietu. at 2014年10月27日18:10

平たい顔族なのね


先日電車に乗っていたら、背後から英語の会話が聞こえてきました。振り返りたくてうずうずしていたのですが、しばらく聞くだけに留めておきながら、会話をしている男女の顔を想像していました。
聞こえてきた会話の内容の薄さではこの女と競えます→「無駄に英語で自己主張する女」 

「黙っていると日本人に間違えられる。んで口を開くとびっくりされるんだよねぇ」

ああ、平たい顔族なのね。
そしてその顔と同様に薄~っぺらい会話に我慢ができなくなり、思い切って振り返ったら彼らと目が合いました。思ったとおり平たい顔族でした。地味顔の私よりも平たいの。
彼らの話を聞いていて私の頭をよぎったのは、ミセス・ゴーン(関連記事)が著書で「この学校に通わせておくと人格形成によい影響を及ぼさないから転校させた」「あのインターに通っていた頃、うちの子供達は生意気だったような気がする」(うろ覚えです。でも内容はこんな感じでした)と書いていた都内のインターナショナルスクールです。

もちろんゴーン夫人はそのスクールの名前は出しませんでしたが、今目の前にいる、顔も会話も薄っぺらい二人はこのインターナショナルスクール出身なのではないかと思いました。英語を話す俺達はクール、みたいな人間が集まっているスクール。
こんな人材を輩出する素晴らしいスクールは、いったいどこのなんというスクールなのでしょう。興味あるなあ。  


Posted by gurietu. at 2014年08月28日15:54

それをあえて表現


ブログをアップしていて、2年間も閲覧数をチェックしないというのも、すごいことだ。
完全に、完璧に、書くだけの世界にどっぷり浸かって、自己陶酔しきっている自分がいる。
我ながら、おそろしくて、固唾をのむ。

こうなれば、一日もはやく製本を完結して、はやくブログを消滅させねば。

いやはや、赤面というよりは・・・なんですかね・・・表現する言葉すら見当たらない。

そうこうして、徐々に自分のアク抜きをしていったのだろう。
わたしにとって、アク抜きは、不満や愚痴ではなく、自慢だったようだ。
ああ・・・なんという・・・。
(しかしながら、自慢は根強くベースにあり、それをあえて表現するか、しないか、であり、
本質は変わっていない)

上澄み液を捨てていって、さあ、自分のこころの深部、底にはなにがあるのか?
それが見えてくるには、やはり時間がかかるようだ。

自分と向かい合うには、書いて書いて書いて、アタマとこころの整理が必要だと想像する。  


Posted by gurietu. at 2014年07月22日11:00

かすかなクマ


もうひとつ、おもしろい挿話がある。
ごくまれにリツヤベイを訪れる人があると、ジムは時計を手に浜辺に出迎え、必ずその時の正確な時間を確認したという。
時間も関係ないような原始的な生活をしながら、なお彼の時計が正確な時間を刻み続けなければならなかったということは、一体どういうことだったのだろうか。
オハイオ州で生まれ、大きな富も得たが事業にも失敗したという、過去の生活とふっ切れない時間が、彼の中でなお続いていたというのだろうか。人間は滑稽でいて悲しい。
1939年の春、彼のすべての時計は時を止めた。
伝説の怪物は、忘れた頃に姿を現わして牙をむくことがある。
1958年の7月9日、カア・リツヤの山が動いた。
激しい地震。9千万トンの岩と崩れた氷河が湾に落下し、高さ40メートルの大津波が、時速160キロのスピードでリツヤベイを駆け抜けていったという 。
星野道夫が、まだアラスカも知らない6歳の少年だった頃のことだ。
のちにリツヤベイを訪ねたときの感動を、彼は次のように書いている。
「砂浜に、かすかなクマの足跡が続いていた。その跡をたどると、見晴らしの良い岩場に出た。そこから、ジムが暮らした小島が見渡せた。目の前には、氷河を抱いたフェアウェザー山脈が5000メートルの高さでそびえている。ため息のでるような美しさだった。エデンと危険は、きっと隣り合わせDream beauty pro 脫毛に存在しているのかもしれない」
  


Posted by gurietu. at 2014年07月03日18:26

ぼくたちはい


ヒューヒューヒュー
ドーンと叫んで両手を高くあげ
おもいっきり地面を蹴ると
おじさんの体は
そのまま夜空へあがってゆく
おじさんの花火だった

おじさんは夜しか現れない
ビョーキかもしれない痩せこけている
たぶん仕事もないから髭も剃らない
子どもも奥さんもいないだろう
そら豆のような唇を
ヒューヒューヒューと鳴らしたりする

おじさんの花火は
一発でおしまい
空にあがったおじさんは
それきり戻ってこないからだ

ぼくたちはリクエストする
スターマインだ 牡丹だ 菊花だ
ロケットファイヤーだ ドラゴンマークだ
ゴールドショックだ 孔雀スパークだ
あれだ これだ

おじさんはしっかりVサインして
ヒューヒューヒュー ドーン
なのに
おじさんの花火はいつも同じだった

「もう花火は無理かもしれない
夏休みも終わる頃に
おじさんはさびしそうに言った
「でもやってみよう
「一発ナイヤガラに挑戦してみよう
おじさんはいつものように
地面を蹴った

ぼくたちはいっせいに夜空を見あげる
大きな銀河が斜めに流れている
ナイヤガラはどんなだろう
あの光の果てにあるのだろうか
けれども何も始まらない
星だけが星のまんま

そのとき足元で
ヒューヒューヒューとかすかな音がした
線香花火が弱い光を放射している
小さな小さな火の玉が
うるうるとしばらく浮いたあとに
ぽとりと地面におちて消えた
おじさん……

そうして
ぼくたちの夏は終ったのだった  


Posted by gurietu. at 2014年06月03日15:31